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【蘭にまつわる用語】花色、形状、模様

  • 執筆者の写真: Xuan He
    Xuan He
  • 9月1日
  • 読了時間: 2分

更新日:9月10日


蘭の世界には、花をより深く知るための専門用語が数多くあります。今回は、その中でも特に花の色、形、模様に関する興味深い用語をいくつかご紹介します。




  • alba/album/albescens

    allba/album は一般に「純白花」を指す言葉として使われているが、正確には標準色から見て色素が抜けている状態の花のこと。albescens は色素が抜けきっておらず、若干色が残っているものをさす。接尾辞"scens"は”~に向かう”という意味。




  • aquinii/flamea/splash/striata

    共通してペタルに入るリップと同じ色のクサビや筋状の模様を指す。主にカトレヤに使われる場合が多いが、定義については国や個人によってバラつきがある。




  • aurea/aureum

    「金」を表す語から、黄色の花を意味する。




  • coerulea/coerulescens

    Coeruleaは全体が青紫の花。自然界では最も珍しい色彩変化とされている。coerulescensはcoeruleaに近いが、比べてやや薄い青紫の場合を指す。




  • concolor

    本来の意味は「一色」。花弁もリップもすべて同じ色のもの。




  • rubra/rubrum

    元は赤を意味する語だが、一般に、通常より濃い色彩を表すのに用いられる語。




  • semialba/semialbum

    「白弁赤リップ」の花を意味することが多いが、本来はリップ以外の花弁・萼片が花裏も含め色素が抜けていれば「セミアルバ」とする。




  • tipo

    「標準色」を意味し、特に記載しないことが多い。




  • trilabelo (pelorica)

    tri= 3、labelo=リップ。三弁花。ペタルがリップ化したもの。ペロリック、ペロリッカともいわれる。



  • vinicolor

    ワインカラー。赤ワインのような色彩を指す。




蘭の栽培は奥深く、今回ご紹介した花の色や形以外にも、知っておくと役に立つ専門用語がたくさんあります。次回は、部位の名称や栽培に関する用語をテーマにブログを書いていく予定です。どうぞお楽しみに!



【注釈】

引用元:JOGA(日本洋蘭農業協同組合)レビュー NO.31 P31 発行日 R6.10.18

写真:Andes Corporation, M's Orchid, Azabu Nursery, Wakayama Orchid, Satox & Benton Japan.

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蘭の世界には、花を美しく育てるプロや愛好家が集まる団体があります。素晴らしい蘭に賞を贈ったり、初心者向けの育て方教室を開いたりして、蘭の魅力を広める活動をしています。下記のような団体があります。 🔳 AOS アメリカ蘭協会 (American Orchid Society)の略称   🔳 JGP 世界らん展日本大賞 (Japan Grand Prix 蘭 International

 
 
 

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