【蘭にまつわる用語】花色、形状、模様
更新日:2025年9月10日
蘭の世界には、花をより深く知るための専門用語が数多くあります。今回は、その中でも特に花の色、形、模様に関する興味深い用語をいくつかご紹介します。
alba/album/albescens
allba/album は一般に「純白花」を指す言葉として使われているが、正確には標準色から見て色素が抜けている状態の花のこと。albescens は色素が抜けきっておらず、若干色が残っているものをさす。接尾辞"scens"は”~に向かう”という意味。
C. jenmanii alba Select (rubra ‘Corazon’ x ‘White Lip’) C. percivaliana albescens ‘Henrique Junior’
aquinii/flamea/splash/striata
共通してペタルに入るリップと同じ色のクサビや筋状の模様を指す。主にカトレヤに使われる場合が多いが、定義については国や個人によってバラつきがある。
C. trianae splash ‘Hanabi’ C. purpurata werhauseri-striata ‘Blue Wings’
aurea/aureum
「金」を表す語から、黄色の花を意味する。
C. coccinea aurea ‘Tae’ BM_JGP
coerulea/coerulescens
Coeruleaは全体が青紫の花。自然界では最も珍しい色彩変化とされている。coerulescensはcoeruleaに近いが、比べてやや薄い青紫の場合を指す。
C. jenmanii coerulea ‘Puerto Azul’ C.warscewiczii coerulescens ‘Sestillal’
concolor
本来の意味は「一色」。花弁もリップもすべて同じ色のもの。
C. mossiae concolor Select (‘#14’ x ‘Ismenia’)
rubra/rubrum
元は赤を意味する語だが、一般に、通常より濃い色彩を表すのに用いられる語。
C. lueddemanniana rubra ‘Infierno’
semialba/semialbum
「白弁赤リップ」の花を意味することが多いが、本来はリップ以外の花弁・萼片が花裏も含め色素が抜けていれば「セミアルバ」とする。
C. mossiae semi-alba (aquinii) ‘Encontrar’
tipo
「標準色」を意味し、特に記載しないことが多い。
C. maxima ‘Good Time’ SBM_JOGA (tipo)
trilabelo (pelorica)
tri= 3、labelo=リップ。三弁花。ペタルがリップ化したもの。ペロリック、ペロリッカともいわれる。
C. trianae trilabelo ‘Select’
vinicolor
ワインカラー。赤ワインのような色彩を指す。
C. walkeriana vinicolor ‘Lucas Cavasini’ AM_ACWJ
蘭の栽培は奥深く、今回ご紹介した花の色や形以外にも、知っておくと役に立つ専門用語がたくさんあります。次回は、部位の名称や栽培に関する用語をテーマにブログを書いていく予定です。どうぞお楽しみに!
【注釈】
引用元:JOGA(日本洋蘭農業協同組合)レビュー NO.31 P31 発行日 R6.10.18
写真:Andes Corporation, M's Orchid, Azabu Nursery, Wakayama Orchid, Satox & Benton Japan.



コメント